いちご(あまおう)

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本記事は広告を含みます いちごの品種・種類

あまおうの特徴|歴史や名前の由来、旬の時期も解説

いちごの王様「あまおう」の最大の特徴は「大きさ」と「濃厚な味」

POINT
日本国内には300種類以上のいちご品種があると言われていますが、その中でも「いちごの王様」として不動の地位を築いているのが、福岡県産の「あまおう」です。

スーパーの店頭でもひときわ目を引くその存在感は、他の品種とは一線を画します。あまおうがなぜこれほどまでに人気なのか、その最大の特徴である「規格外の大きさ」と「記憶に残る濃厚な味」について詳しく解説します。

ギネス認定の過去も!世界最重量を記録した規格外の大きさ

あまおうを手に取った時、まず驚かされるのがそのサイズです。

一般的なイチゴ(とちおとめ等)の標準サイズが1粒15g前後であるのに対し、あまおうは大粒のものだと1粒で40g〜50gにもなります。これは一般的なイチゴの約3倍近い重さです。

過去には、あまおうの1粒が重さ250gを記録し、「世界一重いイチゴ」としてギネス世界記録に認定されたこともあります(2015年当時)。

また、形にも特徴があります。一般的なイチゴが細長い円錐形(シュッとした形)をしているのに対し、あまおうは「丸みを帯びたゴロッとした形」をしています。このボリューム感こそが、贈答用として選ばれ続ける大きな理由です。

ただ甘いだけじゃない!酸味と糖度のバランスが生む「濃い味わい」

「あまおう」という名前から、「砂糖のようにとにかく甘いイチゴ」を想像する方も多いですが、実際の味は少し違います。

あまおうの本当の美味しさは、高い糖度に負けないくらいの「しっかりとした酸味」があることに由来します。

  • 糖度:平均11度〜14度(高い)
  • 酸度:適度にある

ただ甘いだけのイチゴは味がぼやけてしまいがちですが、あまおうは酸味が甘みを引き立てるため、食べた瞬間にガツンとした「イチゴらしい濃厚なコク」を感じることができます。

果汁も非常に多くジューシーで、大粒の果肉を噛むとジュワッと口いっぱいに広がる濃い果汁は、他の品種では味わえない贅沢な体験です。

由来は「甘い王様」じゃない?「あまおう」の名前の意味と歴史

クエスチョンマーク
「あまおう」という名前を聞くと、多くの人が「甘い王様」の略だと想像します。

もちろん「いちごの王様になってほしい」という願いも込められていますが、実はこの名前は、あまおうの特徴を表す4つの言葉の頭文字をつなげたものなのです。

「あ・ま・お・う」の4文字に込められた本当の意味

あまおうの名前の由来となった4つの要素は以下の通りです。

  • 「あ」かい:果実が赤く色づき、ツヤが良い
  • 「ま」るい:形が丸く整っていてボリュームがある
  • 「お」おきい:果実が極めて大きい
  • 「う」まい:糖度と酸味のバランスが良くて美味しい

このネーミングは、一般公募によって決定されました。「甘い王様」という響きと、商品の特徴を完璧に捉えたこの名前は、あまおうのブランド化に大きく貢献しました。

生産地は福岡県限定!徹底したブランド管理の歴史

あまおうの正式な品種名は「福岡S6号」と言います。その名の通り、福岡県内でのみ栽培が許されている品種です(※家庭菜園などを除く営利栽培において)。

かつて、福岡県は「とよのか」という品種で西日本のシェアを独占していましたが、東日本で「とちおとめ」が登場するとシェアを奪われ、苦戦を強いられました。「とちおとめ」に対抗し、再び王座を奪還するために、福岡県農業総合試験場が6年もの歳月をかけて開発したのがあまおうです。

開発後も、ブランド価値を守るために品質基準を徹底し、「福岡県限定生産」というプレミアムな戦略を貫いています。私たちがスーパーで目にするあまおうは、すべて福岡県の農家さんがプライドを持って育てたものなのです。

あまおうの旬の時期はいつ?一番美味しい季節を解説

4月のカレンダー
あまおうの出荷は早いものだと11月中旬から始まり、5月のゴールデンウィーク過ぎまで続きます。

半年近いシーズンの中で、いつでも美味しいのは間違いありませんが、「見た目のインパクト」と「味の濃さ」のピークは少しずれています。あなたの目的に合わせて最適な時期を選びましょう。

出荷は11月から!贈答用としてのピークは12月〜1月

お歳暮やクリスマス、お年賀などのギフトとしてあまおうを贈るなら、12月から1月がベストシーズンです。

この時期に収穫されるのは、その株から一番最初に実る「一番果(いちばんか)」が中心です。一番果は、栄養を独り占めして育つため、サイズが極めて大きく、形も立派なのが特徴です。

価格はシーズン中で最も高くなりますが、桐箱に入った贈答用あまおうの迫力はこの時期ならでは。「宝石のような美しさ」を重視するなら、冬の時期を逃してはいけません。

味のピークは春先?安く美味しく食べるなら2月〜3月

一方で、家庭でパックを買って楽しむなら、2月から3月が最もおすすめの時期です。

厳寒期を過ぎて少しずつ日照時間が長くなると、いちごの光合成が活発になり、糖度が安定して高くなります。春先のあまおうは、冬に比べて果肉が少し柔らかくなり、甘さと香りが一段と強くなる傾向があります。

また、収穫量が増えるためスーパーでの販売価格も落ち着いてきます。1パック500円〜700円前後(特売など)で手に入ることも増えるため、日常のデザートとして「コスパよく美味しいあまおう」を堪能できるのはこの季節です。

美味しいあまおうの選び方と正しい保存方法

パックに入ったイチゴ
あまおうは他の品種に比べて高価なフルーツです。スーパーでパックを選ぶ際や、自宅で保管する際に知っておくべき「プロの常識」をお伝えします。

色の濃さと「ヘタの反り返り」で鮮度を見極める

美味しいあまおうを見分けるポイントは、大きく分けて3つあります。

  • 色の濃さ:あまおうの「あ」は赤いの「あ」です。全体がムラなく濃い赤色に染まっているものを選びましょう。首元(ヘタの近く)まで赤いのが完熟の証です。
  • 光沢(ツヤ):表面にパンと張ったようなツヤがあるものは新鮮です。時間が経つとツヤがなくなり、くすんだ色になります。
  • ヘタの状態:最も重要なのがヘタです。緑色が濃く、上に向かってピンと反り返っているものを選んでください。ヘタがしおれていたり、果実にへばりついていたりするものは、収穫から時間が経っています。

あまおうは傷みやすい?美味しさを長持ちさせる保存のコツ

実は、あまおうは果肉が大きくジューシーな分、他の品種よりも傷みやすい(日持ちしない)という弱点があります。

買ってきたパックのまま冷蔵庫に入れると、下の段のいちごが上の重みで潰れてしまい、そこから傷んでカビの原因になります。

長持ちさせるための正解は、以下の手順です。

  1. パックから取り出し、重ならないように保存容器や平皿に移す。
  2. 乾燥を防ぐため、ラップやキッチンペーパーをふんわりとかける。
  3. 冷蔵庫の野菜室で保存し、2〜3日以内に食べ切る。

また、「水洗いは食べる直前」が鉄則です。保存前に洗ってしまうと、水分で傷みが早まるだけでなく、水溶性のビタミンCが流れ出てしまう原因にもなります。

「あまおう」と「とちおとめ」の違いは?人気品種と比較

クエスチョンマークとビックリマーク
西の横綱「あまおう(福岡)」と、東の横綱「とちおとめ(栃木)」。日本を代表する2トップですが、その特徴は驚くほど対照的です。

もしどちらを買うか迷ったら、以下の違いを参考に選んでみてください。

  • 食感の違い:
    とちおとめは果肉が引き締まっており、シャキッとした歯応えがあります。対してあまおうは、果肉が柔らかく、水分量が非常に多いのが特徴です。口の中でジュワッと溶けるような食感を好むならあまおうがおすすめです。
  • 味の方向性:
    とちおとめは「甘酸っぱさ」のバランスが良く、香りが華やかです。あまおうは酸味が穏やかでコクがあり、「濃い甘み」を強く感じられます。

ケーキ作りに使うならどっち?意外な「断面」の違い

ショートケーキやタルトを家で作る場合、品種選びは非常に重要です。ここで注目すべきは「断面の色」です。

実は、あまおうは表面こそ真っ赤ですが、包丁で切ると中の果肉は白っぽい色(または淡い赤色)をしています。

一方、とちおとめ(および後継品種のとちあいか)は、中まで赤く染まる傾向があります。そのため、断面の赤さを活かして美しく見せたいスイーツには「とちおとめ」、丸ごとの迫力ある形を活かして上にトッピングするなら「あまおう」、という使い分けがプロのパティシエの間でもされています。

まとめ:福岡が誇る「あまおう」の濃厚な味を楽しもう

いちご
今回は、いちごの王様「あまおう」の特徴や歴史について解説しました。

単なる「甘い苺」ではなく、福岡県が長い年月をかけて開発し、徹底した管理のもとで送り出している世界に誇るブランドフルーツであることがお分かりいただけたでしょうか。

最後に、あまおうを楽しむためのポイントを振り返ります。

  • 名前の由来は「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字。
  • 味の特徴は、高い糖度と適度な酸味による「濃厚なコク」と「ジューシーさ」
  • 贈答用なら12月〜1月、家庭でお得に食べるなら2月〜3月がおすすめ。
  • 福岡県でしか栽培されていない(※)希少な苺である。

スーパーで立派なあまおうを見かけたら、ぜひその「重み」と「濃い味わい」を体験してみてください。一粒食べるだけで、口の中いっぱいに広がる贅沢な春の味が、何気ない日常を少しだけ特別にしてくれるはずです。

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