いちご狩りの時期は一般的に12月から5月まで

いちご狩りが楽しめる期間は、全国的に見ると12月中旬から5月下旬頃までが一般的です。
本来、いちごの露地栽培(屋外での栽培)の旬は春ですが、現在のいちご狩り農園の多くはハウス栽培を行っています。
ハウス内で徹底した温度管理が行われているため、外が寒い冬の時期から春の終わりまで、半年近くという長い期間いちご狩りを楽しむことができるのです。
ただし、農園の設備やエリアによって開始・終了時期は前後するため、詳細を見ていきましょう。
地域別の開催期間の違い(関東・関西・九州・北海道)
日本列島は南北に長いため、気候によって開催期間に多少のズレが生じます。主要なエリアごとの目安は以下の通りです。
| 地域 | 開催期間の目安 |
|---|---|
| 九州・四国 | 12月上旬 〜 5月中旬 |
| 関西・東海・関東 | 12月中旬 〜 5月下旬 |
| 東北・北海道 | 1月中旬 〜 6月中旬 |
九州や関東など、比較的温暖な地域では、早い農園だと12月上旬からオープンすることもあります。
クリスマスシーズンに合わせて開園する農園も多いです。
一方、北海道や東北などの寒冷地、あるいは標高の高い地域では、スタートが1月中旬以降になったり、逆に夏近くの6月下旬まで楽しめたりするケースもあります。
自分の住んでいる地域やお出かけ先の気候を考慮して計画を立てましょう。
品種による収穫時期の違い
地域だけでなく、実は育てている「品種」によっても収穫のピーク(旬)は微妙に異なります。
- 早生(わせ)品種:11月〜12月頃から色づき、早くから収穫できる(例:章姫、かおり野など)
- 晩生(おくて)品種:2月以降に味が乗り、春先まで長く楽しめる
多くのいちご狩り農園では、シーズンを通して安定してお客さんを呼べるよう、早生と晩生の品種を組み合わせて栽培しています。
もし「どうしても『あまおう』などの特定品種をお腹いっぱい食べたい」というこだわりがある場合は、その品種が最盛期を迎える時期を事前に農園の公式サイトで確認しておくのが確実です。
【目的別】いちご狩りのおすすめベストシーズンはいつ?

「せっかく行くなら一番いい時期に行きたい!」と誰もが思いますが、実は「何を重視するか」によってベストシーズンは異なります。
いちご狩りには、味が最も良くなる時期と、お財布に優しい時期が別々に存在します。
「味のクオリティ」か「コスパ」か、あなたの優先順位に合わせて時期を選びましょう。
一番甘くて美味しい「旬」は1月〜2月
とにかく「最高に甘くて濃厚ないちご」を食べたいなら、迷わず1月から2月の厳寒期をおすすめします。
この時期は気温が低いため、いちごが赤くなるまでに多くの日数がかかります。
ゆっくりと時間をかけて熟すことで、果実に養分がたっぷりと蓄えられ、糖度がぐっと高くなるのです。
また、寒い時期は果肉が引き締まっており、いちご本来のジューシーさと食感を楽しめます。
「練乳なしでも驚くほど甘い」という体験ができるのは、この寒い時期ならではの特権です。
料金が安くてお得な時期は4月〜5月
「家族みんなで行くから、少しでも安く済ませたい」「質より量を重視したい」という方には、4月以降のシーズン後半がベストです。
春になり気温が上がると、いちごの色づきが早くなり収穫量が増えます。
いちご狩りの需要も冬に比べて落ち着くため、多くの農園で入園料金の値下げが行われます。
1月などのトップシーズンと比較すると、500円〜1,000円ほど安くなる農園も珍しくありません。
ただし、暖かくなるといちごの水分量が増え、果肉が柔らかくなりやすい点には注意が必要です。
甘みはあっさりめになりますが、その分パクパクと数を食べやすいというメリットもあります。
予約が取りやすく混雑を避けられる時期
人気の農園は土日の予約がすぐに埋まってしまいますが、狙い目の「穴場時期」も存在します。
- 1月中旬〜下旬(冬休み明け):お正月需要が落ち着き、いちごの味が乗ってくる絶好のタイミングです。
- 4月上旬〜中旬(春休み明け・GW前):学校が始まり行楽需要が一時的に下がるため、予約が取りやすくなります。
逆に、いちごが最も美味しい時期と重なる「春休み」や、シーズンの締めくくりである「ゴールデンウィーク」は大変混雑します。この時期に行く場合は、1ヶ月以上前からの早めの予約が必須です。
月ごとのいちごの特徴とメリット・デメリット

いちご狩りは半年にわたる長いイベントですが、時期によっていちごの状態も農園の雰囲気もガラリと変わります。月ごとの詳細な特徴を見ていきましょう。
12月〜1月:大粒でジューシーだが料金は高め
シーズン開幕直後のこの時期は、いちご株から最初に実る「一番果(いちばんか)」が収穫できます。
一番果はサイズが非常に大きく、贈答用に使われるような見栄えの良い立派ないちごが多いのが特徴です。果汁もたっぷりで、特別感を味わうには最高のシーズンと言えるでしょう。
- メリット:とにかく実が大きく、先端まで甘い高級いちごが食べられる。
- デメリット:シーズン中で入園料金が最も高い設定になっていることが多い。また、生育がゆっくりなため、予約枠が少なめ。
2月〜3月:甘さと酸味のバランスが最高の最盛期
真冬の寒さを超え、日照時間が少しずつ長くなってくるこの時期は、いちごにとっての「最盛期」です。
糖度は依然として高いままですが、適度な酸味も加わり、「甘酸っぱい」といういちご本来のコクが最も強く感じられます。多くの品種が食べ頃を迎えるため、品種の食べ比べを楽しみたい方にも最適です。
- メリット:味のバランスが良く、ハズレの実が少ない。収穫量も安定してくる。
- デメリット:春休みシーズンに入ると混雑がピークになり、予約争奪戦が激しくなる。
4月〜5月:水分が多く柔らかめ。GWのお出かけに最適
春本番となりハウス内の温度が上がると、いちごは水分を多く含み、食感が柔らかくなります。
冬のような濃厚な甘さは控えめになり、さっぱりとした味わいに変化します。果肉が柔らかいため、小さなお子様やお年寄りでも噛みやすく、数をたくさん食べるのには向いている時期です。
- メリット:料金が下がり、リーズナブルに楽しめる。気候が暖かく、軽装でいちご狩りができる。
- デメリット:実が傷みやすく、水っぽさを感じる場合がある。ゴールデンウィークは非常に混み合う。
時期だけじゃない!いちご狩りを最高に楽しむポイント

ベストな時期を選んだとしても、当日の行動次第でいちご狩りの満足度は大きく変わります。
プロが教える「失敗しないためのコツ」を押さえておきましょう。
行くなら「午前中」が絶対におすすめな理由
予約時間の選択肢があるなら、迷わず朝一番の時間帯を選んでください。
これには明確な理由があります。
- いちごが冷えていて美味しい:いちごは冷えている方が甘みを強く感じます。昼過ぎになるとハウス内の気温上昇とともにいちご自体も生温くなり、味がぼやけてしまいます。
- 糖度が一番高い:いちごは夜の間に呼吸をしてエネルギーを使い、昼間に光合成をして糖分を作りますが、実は朝の収穫直前が最も栄養を蓄えている状態と言われます。
- 赤い実が豊富に残っている:午後に行くと、大きくて赤い実は午前中のお客さんに食べ尽くされている可能性があります。
美味しいいちごの見分け方と摘み方
ハウスの中には無数のいちごがありますが、その中でも特に甘い「当たり」のいちごを見分けるポイントがあります。
まず、全体が鮮やかな赤色であることは大前提。その上で「ヘタが上に向かって反り返っている」ものを選んでください。
これは完熟して甘さがピークに達しているサインです。また、ヘタの近くまで赤く、表面のつぶつぶが埋もれるほどパンパンに張っているものも狙い目です。
摘むときは、無理に引っ張ってはいけません。茎を指で挟み、手首をクルッと返すだけで簡単に採れます。
いちごの果肉は非常に繊細なので、食べる直前まで果実部分を強く握らないようにしましょう。
時期に合わせた服装と持ち物リスト
いちご狩りの服装で最も注意すべきは「温度調整」です。
冬の1月・2月であっても、晴天時のビニールハウス内は25℃〜30℃近くまで気温が上がることがあります。
外はコートが必要な寒さですが、ハウス内では汗ばむ陽気です。
そのため、厚手のセーター1枚よりも、脱ぎ着しやすいパーカーやカーディガンなどの重ね着(レイヤード)スタイルが推奨されます。
また、ハウス内には受粉のためにミツバチが飛んでいます。
ミツバチは黒い色や強い香水に反応する習性があるため、黒っぽい服装や香りの強い柔軟剤・香水は避けたほうが無難です。
必須の持ち物は「ウェットティッシュ」です。
ほとんどのいちご園では準備されていることも多いですが、果汁で手がベタつくことが多いため、さっと拭ける準備をしておくと快適に過ごせます。
まとめ:目的に合わせていちご狩りの時期を選ぼう

いちご狩りのシーズンは12月から5月までと長いですが、時期によって「味」も「料金」も大きく変化します。
最後に、時期ごとの選び方を振り返ってみましょう。
- 濃厚な甘さと品質を最優先するなら:1月〜2月の寒い時期
- 安さとレジャー感を重視するなら:4月〜5月の暖かい時期
- 混雑を避けてゆったり楽しむなら:1月中旬または4月中旬の平日
どの時期にもそれぞれの魅力がありますが、共通して言えるのは「事前の情報収集」が大切だということです。
特に人気の農園や土日の予約は、希望日の1ヶ月前から埋まり始めることも珍しくありません。
行きたい農園の公式サイトで生育状況と予約開始日をチェックして、あなたにぴったりのタイミングで最高のいちご狩り体験を楽しんでくださいね。